2018/04/26 14:44


先日、製作したBlueBowlにおける砂金の回収率を調査しました。
(内容的には、今年2月に山梨県の湯之奥金山博物館で行われた「金山遺跡・砂金研究フォーラム」で発表する予定だったものと同じです。)

BlueBowlと磁石+パンニングの回収率を比較しました。
北海道産浜砂金(4.60g)と砂混じりの砂鉄(1.0kg)を使用しました。
パンニングではあらかじめ磁石を使って砂鉄を除去しています。


BlueBowl
①1回目 4.26g(92.5%) 1時間50分
 2回目 0.31g(6.7%)  1時間50分
 Total  4.57g(99.3%)    3時間40分

②1回目 4.44g(96.5%) 2時間20分
 2回目 0.10g(2.2%)     1時間30分
 Total  4.54g(98.7%)    3時間50分

磁石+パンニング
 1回目 4.58g(99.6%) 4時間50分(磁石:3時間30分/パンニング:1時間20分)


まとめると、

・1回での回収率は期待通りではなかったのですが、複数回繰り返せば99%前後の回収率になることがわかりました。
・YouTube等の動画では、投入する砂鉄は篩を掛けて粒度を均一にしているので、1回で99%以上を目指すならば、もう一手間必要だと思います。
・一度に大量の砂鉄を投入すると、砂鉄と共に砂金が動き、結果的に流してしまいます。適切な投入量の見極めが必要だと思います。
・磁石+パンニングの回収率は優秀ですが、手間と時間が掛かります。

といった感じですね。

やはり、微小な砂金の分離回収には、手間と時間が必要であり、お手軽にってわけにはいかないようですね。