2017/12/26 22:19


YouTubeには、金属探知機を使って大きなナゲットを見つける動画がたくさんありますが、ロケーションはほぼ乾燥した地域です。
日本にはそのような地域はない上、砂金産地はほぼ川沿いになります。
日本では金属探知機の使い処は少ないのが現状だと思います。
使い処は少ないのですが、使えないわけではありません。

金属探知機があると便利かなと思われる場所を考えてみました。
・基盤岩のクラック
・河岸段丘の基盤岩と堆積層の境界
・崖錐性堆積物(河岸段丘の堆積物が崩れたもの)
このくらいでしょうか。
どの場所も掘ってパンニングすれば採取可能ですが、金属探知機の導入によって生産性の向上が見込めます。

具体的にどの金属探知機が日本には合うのか?(完全に個人的な意見ですので、参考にされて購入して失敗されても責任は持てません。)
たぶん、日本で一番導入されて実績があるのは、Fisher社のGold Bug 2だと思います。
私自身も所有していますし、ナゲットや1mm前後のサイズの砂金も採取しています。
クロックが71kHzと高く、細かな砂金を探知しやすいですが、その高クロックがゆえに探知深度が浅くなります。
設計が古くフルマニュアル。最新のデジタル機種に比べるとデザイン等で見劣りします(個人的意見です)。

最新の機種では、MineLab社のSDC2300。
Pulse Induction方式ですが、比較的細かい砂金も検出できるようです。0.1g程度は反応するようですね。
折りたためてコンパクトになるので、フィールドでは扱いやすいと思います。
価格は、日本円で40万円前後。ちょっとお試しで買う金額ではありません。欲しいんですけどね。
北海道小樽市のMDJさんがデモ機を持ち歩いていますので、北海道の川で出会えたら見せてもらうと良いでしょう。

もう1機種。これもMineLab社のGold Monster 1000。
VLF方式で、クロックは45kHz。YouTubeの動画によると、そこそこ細かい砂金も反応するようです。
設計も最新ですし、お値段もGold Bug 2並みです。バッテリーは単3電池が使えるようですし、新しく買うならこの機種も良いかなと思わせてくれますね。

まだ他にいろんなメーカーがありますが、個人用金属探知機は大きな需要がないようで、最新のテクノロジーを採用した機種を次々と投入ってことはないようです。その中ではやはりMineLab社が目立ちますね。